IE9ピン留め
機動戦士ガンダムT
アニメ『機動戦士ガンダム』の歴代キャラクターから選ばれた戦士たちが一同に会して闘うトーナメントを描く二次創作小説です。『グラップラー刃牙』の最大トーナメント編を改変しただけなので、読者なら展開はわかります

その1「集結」
その2「全選手! 入場!」
その3「第一試合 シン・アスカVSフォウ・ムラサメ」
その4「第二試合 ウッソ・エヴィンVSザビーネ・シャル」
その5「第三試合 キャスバル・レム・ダイクンVSデュオ・マクスウェル」
その6「第四試合 ハリー・オードVSヤザン・ゲーブル」
その7「第五試合 アムロ・レイVSマシュマー・セロ」
その8「異変」
その9「第六試合 チボデー・クロケットVS超A級リザーバー」
その10「幕間 ドモン・カッシュVSスティング・オークレー」
その11「リザーバー」
その12「美学」
その13「デモンストレーション」
その14「第七試合 アナベル・ガトーVSミリアルド・ピースクラフト」
その15「ジャンク・フェチ」
その16「第八試合 ジュドー・アーシタVSドモン・カッシュ」
その17「ターンタイプ」
その18「そしてヤツは来た」
その19「第九試合 ロラン・セアックVSパプテマス・シロッコ」
その20「キラ到着」
その21「その男、アスラン」
その22「第十試合 コウ・ウラキVSバーナード・ワイズマン」
その23「第十一試合 シーブック・アノーVSジェリド・メサ」
その24「不思議な男」
その25「第十二試合 カミーユ・ビダンVSガロード・ラン」
その26「キラと闘う権利」
その27「キラがつれてきた男」
その28「第十三試合 アスラン・ザラVSシロー・アマダ」
その29「生身と生身」
その30「第十四試合 マスター・アジアVSギム・ギンガナム」
その31「シャッフルの絆」
その32「第十五試合 ランバ・ラルVSプルツー」
その33「兄弟対決!」
その34「第十六試合 オルバ・フロストVSシャギア・フロスト」
その35「兄弟対決2」
その36「兄弟対決3」
その37「新たなる一歩」
その38「2回戦第一試合 シン・アスカVSウッソ・エヴィン」
その39「1体1」
その40「パフォーマンス」
その41「2回戦第二試合 キャスバル・レム・ダイクンVSハリー・オード」
その42「格闘対決!」
その43「意表」
その44「タオルの理由」
その45「サンライズの血を受け継ぐ者」)
その46「2回戦第三試合 アムロ・レイVSドズル・ザビ」
その47「天才二人」
その48「最強のジオン軍人」
その49「2回戦第四試合 アナベル・ガトーVSドモン・カッシュ」
その50「2回戦第四試合 アナベル・ガトーVSドモン・カッシュ その2」
その51「思いあがり」
その52「ぶつかることで深く結びつく友情」
その53「ソロモンの悪夢へ捧げる技」
その54「戦いが産んだもの」
その55「2回戦第五試合 ロラン・セアックVSバーナード・ワイズマン」
その56「互角」
その57「肉弾戦」
その58「アクシズ最強の戦士」
その59「ハマーン参戦」
その60「2回戦第六試合 カミーユ・ビダンVSキンケドゥ・ナウ」
その61「前代未聞の必殺技」
その62「怪物たち」
その63「2回戦第七試合 アスラン・ザラVSマスター・アジア」
その64「極めつけの武道家」
その65「友好と闘争」
その66「アスランの資質」
その67「闘争の思想」
その68「鋼鉄の9人」
その69「勝利者たち」
その70「キラの呻き」
その71「2回戦第八試合 ランバ・ラルVSオルバ・フロスト」
その72「兄弟には使えぬ技」
その73「地上最強のそろいぶみ」
その74「3回戦第一試合 シン・アスカVSキャスバル・レム・ダイクン」
その75「ホンモノの赤い彗星」
その76「……妹…?」
その77「格闘勝負」
その78「ありがとう」
その79「ハロ」
その80「天才少年!!」
その81「3回戦第二試合 アムロ・レイ対ドモン・カッシュ」
その82「居る場所!!」(new!)
その83「スペシャルマッチ!」(new!)
その84「3回戦第3試合 ハマーン・カーンVSカミーユ・ビダン」(new!)
# by akitoB | 2011-01-27 03:12 | バカ小説
機動戦士ガンダムT
その84「3回戦第3試合 ハマーン・カーンVSカミーユ・ビダン」

『空前の怪物対決が今始まろうとしています! 青竜の方角から亡霊ファイター・カミーユ・ビダンだぁぁ!』
 闘技場でキュベレイとZガンダムが向き合う。本編では決着をつけることができなかった因縁のニュータイプ対決が今実現したのだ。
『静かな表情の両雄! しかし、ただで済むはずもない! 怪物並び立たず!』
 アナウンスとともに観客のボルテージも上がっていく。カミーユは表情ひとつ変えずにコーナーへと戻った。
「はじめい!」
 かけ声と同時にゆっくりZガンダムは振り向く。だが、その眼前にはすでにキュベレイの白いバインダーが迫っていた。
 キュベレイの予想外のショルダータックルにZガンダムが跳ね飛ばされる。壁面にぶつかったZガンダムに、キュベレイはさらなる追撃を加えた。
『ファンネルゥゥゥ!』
 容赦のないファンネルのビームをZガンダムがかわす。しかし、交差するビームに追い立てられるように上空へ脱出したZガンダムを追い、キュベレイが跳躍する。
「!」
 追撃をさけるために地上へ戻るZガンダム。何を思ったかキュベレイは両手を広げ、空中で回転を演じてみせる。
『腕立て前方転回連続ゥゥゥ! モビルスーツの動きではなぁぁぁい!』
 さらにキュベレイが高く飛ぶ。空中でハマーンは愛機に絶妙なコントロールを行っていく。
『げっ! 月面宙返り! ハマーン様の操縦技術はハンパじゃなぁぁぁい!』
 一瞬で懐に入られたZガンダムが苦し紛れのようにビームサーベルを抜く。しかし、それはあっさりかわされ、逆にキュベレイのサーベル攻撃にさらされることとなった。
『突き! 突き! 突き! 接近戦もできるのかぁぁぁ。ハマーン・カーン!』
 前評判を上回る圧倒的な強さに観客も圧倒される。だが、カミーユもベスト8に勝ち上がった戦士である。繰り出されるサーベルを巧みにかわし、致命傷だけはさけていた。
「!」
 カウンターをつくようにZガンダムのサーベルがキュベレイを襲う。だが、それさえもハマーンはかわし、逆にアクティブカノンでZガンダムの腹部を撃つ。
『底なしに強い! カミーユ・ビダン為す術なし!』
 シールドでコクピットを守ったもののZガンダムはバランスを崩して無様にダウンを喫する。今や会場はハマーンの勝利を半ば予想していた。
「どうしたカミーユ・ビダン! 遊びでやってるのではないぞ!」
 倒れたZガンダムにハマーンが言葉を浴びせる。
「このような勝利はわたしが望むものではない! 名誉ある戦いを……」
 言葉を途切れさせたのはZガンダムの奇襲だった。不意をつかれたハマーンだったが、キュベレイの体勢をすぐさま整えようとする。
「!」
『レ、レコアだぁぁぁぁ!』
 キュベレイの腕にレコア・ロンドの亡霊が絡みつく。一瞬の停滞であったが、ギリギリの戦いでは命取りとなる。Zガンダムのサーベルがキュベレイの右腕を手首から両断する。
 なんとか致命傷をさけたキュベレイが距離をとる。Zガンダムは起き上がると、見下ろすように胸を張ってキュベレイに相対した。
『文句があるかと言わんばかりのZガンダム! 悪びれてない! まったく悪びれてない!』
 片手を失ったキュベレイがZガンダムに向かい立つ。ハマーンは静かな視線でZガンダムの中にいるカミーユを見据えた。
「カミーユ・ビダン。この機体のすべては我がジオンの栄光のためにこそある。ならば貴様が破壊したのはジオンの一部だ。ジオンを奪ったその罪は重いぞ!」
 ハマーンの怒りが爆発する。弾丸のような速さで加速し、ビームサーベルを振り上げて襲い掛かる姿はまさに鬼神を思わせた。
 だが、カミーユは冷静にその動きを読む。グレネードを放ち、キュベレイの突進を阻止すると、ビームライフルで正確に両肩のバインダーを打ち抜く。
「呆れたものですね。戻ることのないジオンの栄光などを背負うあなたが、現在しか認めないオレに勝とうと言うのですか?」
 カミーユの言葉にハマーンは答えない。ただ、すべてのファンネルを射出して最大火力の攻撃の準備を整える。
「そろそろ見せてやるよ。アステロイドの冷たさにも勝るガンダム地獄というものを!」
 そう言うとカミーユの顔から急速に緊張が解かれていく。モニターで観戦していたシンは、冷や汗を流して決着の予感を覚えていた。
「ここで死ぬ気だな。カミーユ・ビダン……」
# by akitoB | 2011-01-27 03:10 | バカ小説
機動戦士ガンダムT
その83「スペシャルマッチ!」

『ここで会場の皆様にお知らせがあります! 3回戦に残った全選手が激戦を勝ち抜いたにも関わらず、途中参加のハマーン・カーン選手はいまだ無傷!』
 ジェガンたちに囲まれ、闘技場に巨大なコンテナが運び込まれる。
『そのハンデに対し、本人よりクレームが入りましたので、主催者デュランダル氏より急遽スペシャルマッチをプレゼントします!』
 アナウンスが会場に響く。すると観客席から割れんばかりの歓声が巻き起こる。
『白虎の方角! ハマーン・カーン! VS 青竜の方角!』
「開けろ!」
 ジェガンの隊長機の号令でコンテナが開く。だが、しばらく待っても何の変化もない。
「出てこないな。眠ってるのか?」
 不審に思ったジェガン部隊の1機がコンテナに近づく。
「バカ! よせ!」
「見るだけ。見るだけ」
 気楽な調子でジェガンがコンテナの入り口から覗き込む。次の瞬間、ジェガンの頭部が彼らの視界から消えた。
「おわ!」
 ジェガンの上半身が一瞬で吹き飛ばされる。ジェガンを撃破したそれは、すさまじい勢いで闘技場に飛び出していく。
『な! なんとデビルガンダムだぁぁぁぁぁ! どこまでやる気だ闘技場トーナメント!』
「なんせ一回で2試合分だからね」
 期待にほほを緩ませながらデュランダルがつぶやく。デビルガンダムはガンダムヘッドを振り回しながら、ゆっくりとキュベレイに近づいていく。
『この異常事態にハマーン・カーン微動だにしません! やる気です! デビルガンダム相手にハマーンはやる気です!』
 デビルガンダムのツインアイとキュベレイのツインアイがぶつかる。一瞬で敵と認識したデビルガンダムは、キュベレイめがけてガンダムヘッドを発射する。
『はっ速い! デビルガンダムからつっかけたぁぁ!』
 牙をむいたガンダムヘッドがキュベレイの両腕を噛む。手首にビーム兵器を装備するキュベレイはこれで射撃手段を失ったかに見えた。
『鋼鉄の前腕を牙にさらしたぁぁぁ! 何を考えるハマーン!』
 ハマーンは無言でデビルガンダムを睥睨する。そして、キュベレイの後背部バインダーからファンネルを射出した。
『フ、ファンネルゥゥ! デビルガンダムを相手にオールレンジ攻撃をやる気だぁ!』
 ガンダムヘッドが瞬時に打ち砕かれる。デビルガンダムは破壊されたヘッドを再生させようとするが、キュベレイのファンネルは再生する前に次々とヘッドを破壊していく。
『通じている! オールレンジ攻撃がデビルガンダムに通じている!』
 たまらずにデビルガンダムがキュベレイの懐に入る。距離を詰めれば攻撃ができないと思っての行動だった。
 しかし、ハマーンは迷うことなくファンネル攻撃を続ける。かつて、グリプス戦役で百式を破壊した時の正確な射撃で一気にデビルガンダムを追い詰め、そのコアを吹き飛ばす。
「勝負あり!」
『つ、強すぎる! アクシズの摂政ハマーン・カーン! デビルガンダムというガンダム史上最大のガンダムを相手取り、なんと彼女は自分の流儀を貫いて勝利したのです』
「まあ、こんなものだろうね」
 驚愕する観客席の中でデュランダルは余裕めいた笑みを浮かべていた。
 対戦を終えたハマーンはハッチを開けるとデュランダルをにらみつける。デュランダルはその視線に臆することなくねぎらいの言葉をかけた。
「ご苦労だったね。控え室で急速を取りたまえ」
「私は待ちくたびれている。スタミナを心配するのなら要らぬ気遣いだ」
 ハマーンの冷たい視線に厳しさが加わる。
「あの男と戦わせろ! 今すぐにだ!」
『猛っている! 猛っているぞハマーン・カーン!』



 同じ頃、1人のパイロットがトイレに急いでいた。デュランダルの下で大会運営に携わっているフェイスの一員である。
「シュー、急げぇ」
 尿意をガマンしながら彼はトイレのドアを開ける。するとそこには先客の姿があった。
「……」
 先客の姿を見て、彼は一瞬凍りついた。フェイスとして数々の戦場を潜り抜けたはずのパイロットが身動きできなかったのである。
「バ、化け物ォォォォ!」
 絶叫と同時に彼はガマンしていた尿意を解放した。それを無視して、先客の男は闘技場へと続く廊下へ出て行った。
# by akitoB | 2011-01-27 03:09 | バカ小説
機動戦士ガンダムT
その82「居る場所!!」

『平成ガンダムがやぶれたぁぁぁぁ! 恐るべし富野ガンダム!』
 観客席に突っ込んで倒れたゴッドガンダムを観客たちが無言で見つめる。
『平成ガンダムの粋とも言える痛技ラブラブ天驚拳を真っ向からカウンターで斬って落としました!』
 さしものことにマスターでさえ言葉を失う。観戦していたシンは冷や汗を流しながら、アムロの戦闘力の高さに驚愕した。
(こ、これほどのものかファーストニュータイプ)
「ガハッ!」
 気を失ったように見えていたドモンが血を咳き込む。戦闘不能に見えたドモンだったが、朦朧とした意識の中で、ゆっくりと身を起こしていく。
『平成ガンダムが喫したよもやの返り討ち! これほどの差を誰が予測しえましょう!』
 起き上がったゴッドガンダムが闘技場へと戻ろうとする。しかし、深刻なダメージをうけた機体はまともに動かず、無様に地面に転がった。
『オオオオ! 息も絶え絶えながらドモン選手、自力で闘技場に舞い戻った!』
 吐血しながら起き上がるドモンの姿に栄光のガンダム・ザ・ガンダムの面影はない。大会運営のジェガンがたまらずに止めに入る。
『しかし、勝負はついている! 決着はついているぅぅぅ!』
「勝負ありですドモン選手!」
 ジェガンパイロットたちの言葉もドモンにはとどかない。ただ、アムロの乗るニューガンダムへ向かってゴッドガンダムはゆっくりと前進する。
「最強の接近戦ガンダム! そう呼ばれているそうだなキミは」
 ドモンを見つめてアムロが口を開く。
「覆面のキャラクター。叫ぶ必殺技。敵味方を越えた共闘。たかが15年ほどの努力でそこまで辿りついた努力はほめてあげよう」
 アムロの言葉を理解したのかしないのか、ドモンはその場に立ってうつろな表情を浮かべている。
「しかしながらドモン・カッシュくん」
 アムロがまたも口を開く。マスターやシンたち平成ガンダムキャラたち全員がファーストニュータイプの言葉に耳を傾けた。
「キミたちの居る場所はすでに、我々が30年前に通過した場所だ!」
 アムロの言葉に平成ガンダムキャラたちは衝撃を覚える。覆面で正体を隠したキャラクターはシャアが、叫ぶ必殺技はファンネルが、敵味方を越えた共闘はアクシズ落しが、すべて富野ガンダムでアムロたちが成し遂げてきたものだったのだ。
「教えておこう。平成に対し、我々昭和ガンダムはすべてを伝えていない。従って、現時点での平成ガンダムの勝利はありえない」
 そう言うとアムロはニューガンダムのきびすを変えさせる。
「オレの一撃をまともにくらって起き上がったタフネスだけは賞賛しよう」
 そう言い残してアムロは闘技場を後にする。その後姿を見送ると同時にドモンの肉体は糸が切れたように崩れ落ちた。
『完全けっちゃ~~~く!』
# by akitoB | 2010-12-31 14:22 | バカ小説
機動戦士ガンダムT
その81「3回戦第二試合 アムロ・レイVSドモン・カッシュ」

「この試合のキャッチ・コピーを知っているかアムロ・レイ」
 ドモンの言葉にアムロは何も答えない。
「核兵器VS竹ヤリ」
 ミスターガンダムとも言うべき強敵を前にドモンは微塵の気後れも見せない。それを見てチボデーは勝利を予感する。
(か、勝てるぜジャパニーズ)
「両者元の位置!」
 お互いがコクピットへ戻る。ゴッドガンダムとニューガンダムが起動し、戦闘態勢が整った。
「はじめい!」
『平成ガンダムVS元祖ガンダム! 今、幕が切って落とされました!』
 開始の合図ととものゴッドガンダムの背部バインダーが広がり、機体が金色にかわる。明鏡止水の心を持って起動する最強形態ハイパーモードである。
『おお! ごらんください! ゴッドガンダムがとるこの構え』
(いきなり、ラブラブ天驚拳!)
 それはあのアナベル・ガトーを破った超必殺技を放つ体勢であった。ドモンの強靭なイマジネーションが生む架空のパートナーを使い、合体技であるラブラブ天驚拳を放つという常識外れの打撃。ドモンが持つ技でも最大最強の破壊力を持つ文字通りの必殺技である。
「あやつ……遊ばぬ気だな」
 マスターの口が笑みにつりあがる。
 一方でアムロはニューガンダムを動かさない。距離を保ったまま、何の構えを見せずにゴッドガンダムを睥睨していた。
「アムロにとっちゃ最悪の展開だろうな。あのラブラブ天驚拳はドモンのオリジナルでな。ワシでさえも真似できぬ」
 ラブラブ天驚拳の恐ろしさは威力だけではなかった。圧倒的な気を打ち出すそれは打撃中心のゴッドガンダムの弱点である射程距離の短さを補って余りある。
『どうするファーストガンダム!』
 ジリジリと距離を詰めていくドモン。狙いはアムロが動いた瞬間にカウンターで放つことである。いくらニュータイプであろうとも攻撃の瞬間に回避はできないと読んでの戦略だった。
『う、動いた!』
 ニューガンダムがゆっくりと腕をあげる。拳を前に出したニューガンダムだが、ビーム攻撃をするそぶりもファンネルを使うそぶりもない。
「な、何を……」
 チボデーやシンが息を呑む。次の瞬間、ニューガンダムの人差し指が折れ曲がる。
「バシュ!」
「!」
 ニューガンダムが放ったのは粘着性のあるトリモチである。本来はモビルスーツの応急処置などに使われるものだが、アムロはそれを武器として放ったのだ。
 放たれたトリモチは正確にゴッドガンダムのカメラアイへ直撃した。銃口を向けられていたなら対応ができるが、予想外の攻撃手段にドモンは不意をつかれる。
「くっ!」
 一面にトリモチが広がり、ドモンは視界を奪われる。慌ててカメラを切り替えようとするが、その隙を逃すアムロではなかった。
「遅い!」
 苦し紛れに繰り出されたゴッドガンダムの拳をかわして、ニューガンダムがビームサーベルを突き立てる。カウンター気味に胴体を貫かれたゴッドガンダムは、弾かれたゴムボールのように観客席へと吹き飛ばされる。
「勝負あり!」
『ラ、ラブラブ天驚拳敗れたりぃぃぃ! 平成ガンダム敗れたりぃぃぃ!』
 コクピット内では吐血したドモンが崩れ落ちる。その光景を見つめて、チボデーたちGガンダム勢は呆然とするだけだった。
# by akitoB | 2010-12-19 01:58 | バカ小説
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